2011年9月22日木曜日

インターネットは地域活性に繋がるか?その2

地域を活性化する上で、商店街の活性化を語らずにはいられない。
商店街の活性のヒントは地域に密着したポータルサイトにあると個人的に考えるので、
今日は、地域に密着した形のポータルサイトを3つ紹介したいと思う。

1.QUUN 西三河エリアのポータルサイト


基本掲載無料、月額約7000円の有料プランあり。
おそらくかなり安い。
GPSを使って、近くのお店を教えてくれるというサービスも展開している。
(こちらはデザインが少しダサめ。)
フリーペーパーはなし。
ツイッターとの連携あり。
サイトURL  http://qsb.quun.net/

2.はなチェキ 東三河エリアポータルサイト


ツイッターとの連携なし。
フリーペーパーもある。というか、WEBよりもフリーペーパーに力を入れている印象。
フリーペーパー掲載料はページ半分で2万円する。
発行部数は毎月12万部。
サイトURL http://www.870.ne.jp/




3.JIMORE



地域活性をゼミで扱う友人に聞いたところ唯一日本で成功している商店街は
高田の馬場だけと教えてもらったので調べてみた。
他のポータルサイトとの明らかな違いとして、取材班が丁寧に1店舗1店舗を
インタビューして掲載している点がある。




正直、調べる前まではどこも全く同じようなポータルサイトだと思っていた。
しかし、詳しく見て行くと微妙に違いがあり、そこが面白い。
リクルートのホットぺッパーは地方ではほとんど機能していないという話も聞くし、
コスト構造的にも地方で収益を上げるのが難しくなっているようだ。
つまり地方のマーケティングを支援するツールの覇者はいまだにいないと言えるだろう。
ただ、ジモティーはその覇者になる可能性を大きく秘めていると思うので、
また次回扱いたいと思う。
















2011年9月21日水曜日

インターネットは地域活性に繋がるか?その1

今日は、地域活性を考える上で参考になりそうなインターネットサービスを紹介したいと思う。

(なお、TecnCranchで過去にいろいろ議論されていたグルーポンは今回は扱わない。
グルーポンについていろいろ知りたい方がいたら、グルーポンに関する記事を以下にまとめたので、是非参考にしてほしい。http://ameblo.jp/ngy-shukatsu13/entry-10954922542.html

今日扱うのは、チラシを活用したwebサービスだ。田舎の人にとって、一番の情報源はいまだ新聞の折り込みチラシにあるが、新聞を採る人が減っている今、新聞に代替するようなチラシ情報を届けるサービスを考えるのはとても大切なことであると思う。

1.Shufoo! チラシがweb上で見れるサービス



TOPPANの新規事業、ユニークユーザー数130万人、
登録企業数 500社 登録店舗数 62000店舗、
掲載は月額1000円から、登録ユーザーがチラシをどれだけ見たかを測定できるサービス付き
また、電子チラシの一部そのまま商品が購入可能
おそらく広告収入と代理店営業で運営。  
サイトURL  http://www.shufoo.net/

2.チラシ部! 新聞をとってなくてもチラシとクーポンが家に届く

リクルートの新規事業。住所を登録するとチラシとクーポンがリアルに届くというもの。
スマートフォンや、PCなどにも対応。
実際WEB使ってみたが、ある程度大きい企業は抑えているが、小店舗チラシはほぼない。
また、スーパーのチラシも少なく少し不便な感じがした。
WEB上にすべての情報「スーパー・紳士服・日曜大工品」が 同じように羅列されており、
チラシの持つ「今日は水曜か~。とか土日だな~。」と見ている人に感じさせる時間感覚がなく
モノ寂しい感じがした。

3.JIMOT(webチラシ×地域版SNS)
東京・神奈川・埼玉・千葉が中心。地元の口コミを書き込んだり、自身の日記を書き込むほど
ユーザーは JIMOTポイントがもらえる。
(ユーザーのアクティビティを高めるゲーミフィケーションを取り入れている。)
30~40の女性ユーザーが全体の7
チラシの掲載は無料
会員登録すると地元の口コミ情報が見れる。飲食店などの情報が掲載されており、
ユーザーから投稿する形になっている。
このブログが詳しい分析がのっているので是非参考に→ http://www.insightnow.jp/article/717
サイトURL  http://www.jimot.com/

自身の学び
スーパーのチラシを主軸に日常領域でユーザーを囲んで、非日常領域で儲けるという
戦略を一つのサイト上でやろうとすると、簡単にイケないサービスになるんだろうな
という感じがした。
WEBサービスは乱立しすぎているため、日常なら日常領域、 非日常領域なら非日常領域で
特化して、小さく始めないと結局なんのサービスなのかわからず使ってもらえないのでは
ないだろうか?

















2011年9月20日火曜日

TGS2011で出会った素敵なGamification事例

先日、9月17日、18日に行われた東京ゲームショウ2011に行ってきた。
神奈川工科大学のブースを訪れたのだが、そこで素敵なGamificationの事例に出会ったので、今回は是非それを紹介したいと思う。

Mommy Tummy(http://www.kosaka-lab.com/kosaka_laboratory/)


Mommy Tummyは特殊なスーツを着ることで、妊婦になりきり妊婦さんの気持ちを理解しようというものである。

・お腹が膨らむ。
スーツの腹部には時間が経過する度にお湯が流れ込み、お腹の赤ちゃんが育つ様子を実感できる。スーツの目の前には、TV画面にお腹の中の赤ちゃんの成長過程が表示されていた。これは、お腹のふくらみに合わせて表示される。

・お腹の中が動く。
妊娠4か月程度になると、赤ちゃんがお腹の中をけるらしいのだが、このスーツではそれも体感できる。どうやら、中にポンプかモーターが入っているようだ。実際、スーツを着た妊婦さんの感想として「かなり近い」という答えが多いらしいが、私にはわからなかった。

・赤ちゃんの気持ちがわかる。
お腹の中は4キロ近くまでふくらみ、その後軽いジャンプや寝返りを打つなどの運動をした。
運動によりお腹が振動するらしく、それを感知された結果、お腹をけるような動きがあった。
逆にお腹をさすって上げると、その蹴りのような動きは少なくなった。
おかげで、赤ちゃんにストレスをかけないように気をつけなくてはと学ぶことができた。

・ゲーム性
妊娠過程のシミュレーションが終わると、生まれた子の性別と、自分がよいお母さんだったかということをパーセンテージで評価してくれる。ちなみに私は女の子の赤ちゃんが生まれて、お母さんとしての点数は83%だった。

・なぜこれを作ろうと思ったか聞いてみた。
「今、日本は少子高齢化の問題を抱えている。それを解決するには、やはり子供を産む女性が生活しやすい環境が大切である。しかし今の日本は決してそうとは言えない。ただ男性が妊婦の人にやさしくできないのは、優しくするのが面倒だからではなく、妊婦さんの気持ちを理解できないから。でも、もし妊婦さんの気持ちを理解できれば自然と優しい行動をとれるはずで、そうなればもっと妊婦さんにとってよい世の中になると考えたから。」という答えを頂いた。
私の稚拙な文章で伝わりにくいのが申し訳ないのだが、実際に開発を行っている小坂さんからはとてもまじめで熱いお思いを感じた。



ソーシャルメディアの登場により、解決したい問題がある時はすぐにそれに共感してくれる仲間が集まる世の中になってきたと思う。
一方、ゲーミフィケーションは共感できない人でも、ある問題に対して意識させてしまう力を持っていると思う。
TGS2011の帰りに漠然とだが、ソーシャルメディアとゲーミフィケーションがもっと世の中に普及したら、ものすごくいい世の中になる気がしてわくわくが止まらなかった。



*今回扱った事例は、どちらかというとシリアスゲームに近いのかもしれないが、ゲームの持つ「人を引き付ける要素」を活用していることからゲーミフィケーションの事例の一つとして扱わせて頂いた。

2011年9月16日金曜日

とても便利なイベント開催支援ツール 7選

最近、社会人とコミュニケーションをとる練習と、自分自身で開催しようと思う勉強会の勉強のため、勉強会やセミナーになるべく出掛けることを意識している。

様々なセミナーをネット上で、探すうち、気付いたことがある。

・イベント開催支援系の似たようなwebサービスが意外とたくさんある。
・各サービスごとに、ユーザーの属性が微妙に違う。
・各サービスごと、微妙に推しているポイントが違う。

ということで、今日はイベント開催支援系webサービスと、そのサービスごとの簡単な特徴を紹介したいと思う。


1.PeaTiX(http://peatix.com/




PeaTiXの魅力的な点はイベントの参加費をネットで支払いができる点にある。
実は、参加費の事前ネット支払が可能なサービスは他にもたくさんあるのだが、ほとんどがPayPalからの支払いを可能としたものだ。(PayPalを使う人が少ない日本にとっては、この決済方法事態が参加の障壁になってしまうと思われる。)
このPeaTiXでは、身近なカード支払いやコンビニ支払が可能なので、他よりも使いやすいサービスになっていると考えられる。

またPiaTiXでイベントを開催した場合、イベントの参加者にはチケットとしてQRコードが送られる。参加当日はその送られてきたQRコードを読み取ってもらえばスムーズに受付が完了するという手軽さもこのサービスの特徴だ。QRコードにおよるスムーズな受付は、数百人規模でのクラブイベントなどで大きな威力を発揮するだろう。



2.everevo(http://everevo.com/




facebookとの連携を売りとしているのが、このeverevoだ。
everevoを使って告知を行うセミナーは、ソーシャルメディアマーケティングに関するものだったり、Start Upに関連するイベントが現在は多いようだ。
mixi、ツイッター、facebookのアカウントからログインが可能だが、facebookユーザーが主にeverevoを使用しているようなので、告知したいターゲットによっては、とてもいいツールになるであろう。


3.Eventnor(http://www.eventnor.jp/ 


名古屋の企業が運営するサービス。2か月前にローンチされた。今後がとても楽しみである。


4.Zussar(http://www.zusaar.com/





Zussarにはとてもユニークな機能がある。それは、「イベントを頼む」という「こんなイベントがあったら行くのに」を共有し合うサービスである。
このサービスを使えば、奇をてらったような企画でも実行前にどれくらいのニーズがあるか予測を立てられるし、本当に実行しなくてはいけない訳ではないので、自然とユニークなアイディアが共有されていくのがとても面白い。


5.こくちーず(http://kokucheese.com/ 





こくちーずの良さは、イベントを開催する側にとってだけでなく、何か新しい体験や取り組みをしてみたいという思いの参加したい側の人達にとってもとても素晴らしいサービスになっているところだ。
こくちーずのトップページからは、イベントを「開催日・開催場所・開催者・タグ」という様々な切り口で探すことができるため、参加者側は自分の都合や趣向にあったものをとても探しやすい。


6.ATEND(http://atnd.org/ 



ATENDの面白いところは、24時間以内に開催されるイベントが一覧できる点である。
ギリギリまで参加者を増やしたい時や、暇だけど何か刺激がほしい、そんな時にこの機能はとてもうれしい。
また紹介されるイベントが孫泰三さんのMODIVA JAPANのアントプレナーカンファレンスや、KDDI∞Laboなど、かなり豪華なモノが多いのも特徴の一つと言えるだろう。

しかし、ATENDはイベントの数が多い割に地域ごとの区切りがないので、名古屋にいる私にとっては少し使いづらい一面がある。(ただATENDのイベント欄に名古屋で開催されるものが見つかると少し嬉しくなったりもするのだが。)
ATENDでイベントを検索する際は、こちら(http://utf-8.jp/tool/atnd/search.html)を使うと手軽にイベントが検索でき便利だろう。

7.TwiPla(http://twipla.jp/ 



TwiPlaはツイッター上での告知に特化したサービスである。
完全に主観だが、知り合いの知り合いぐらいで、イベントの告知をしたい場合は、最適なツールというのが感覚値としてある。



以上が本日紹介する。イベント開催支援ツール7つである。

最近、周りで勉強会やセミナー、イベントが開催されるのをよく聞くようになった気がする。
私自身、数多くの勉強会に参加してみて感じたのは、参加される社会人の多くの方が会社外での繋がりを持てたことに、喜びを感じていることだ。
働きだすと同じ会社の人達との繋がりが密接になり自身の視野が狭くなりがちなため、組織外での繋がりを与えてくれて自身の視野を広げてくれるような勉強会にニーズが高いのだろう。
働き方や、行き方、価値観がどんどん多様化していくという大きな流れが今あると思う。
そういった流れからして、視野を広げたいというニーズは更に大きくなり勉強会やセミナー、交流会の行われる数はどんどん多くなるのではないのだろうか?
イベント開催支援ツールは意外とHOTなマーケットなのかもしれない。